南の島で弁護士,はじめました。

自己紹介

来歴:尼崎→名古屋→鹿児島→つくば→東京→奈良→鹿児島→奄美

シマ弁の本棚

2011年1月5日水曜日

喜び半分,かな?

年末,事務所休業後に,
個人無許可営業のヤミ金との示談がまとまりました。
まぁ,ヤミ金といっても小規模なモノですが。
この依頼者が最初に来所したのは夏ころ,
自分で何とか交渉してみます,
といってしばらく音沙汰がありませんでした。
ところが年末になって急遽再相談。
取り立てが厳しくてこちらの言い分は
全く聞いてもらえないとのこと。
私が間に入ってからも,直接の取り立てを止めず,
刑事告訴も考え,ちょこちょこ準備もしていました。
結局は和解で解決がつき,
依頼者にはおそらく,
シマで解決したどの事件よりも大変感謝されました。

それでもな,僕自身ではそれほど誇れない。
弁護士の力量とか法律論とか関係ないですから。
資格のもつはったり効果と,的確な証拠,それだけ。
個人的には甲斐のある事件ではない。
また,訴訟提起までして,
敗訴的和解に終わった事案がありました。
僕はもうただただ申し訳なく,当然報酬は0。
でも,丁寧なお礼をいただいてこちらが恐縮してしまいます。

何人かの先達の,負けたときに依頼者から
「よくやってくれた」と評価されるのが,
一番弁護士冥利に尽きる,というような話を聞きますが,
僕はそれで納得できるほど老成はしておらんのですね。
次は結果で評価されたい。
一度は結果で「よかったね,ありがとう。」
って依頼者と手を組んで全身を喜びで
打ちひしがれてみたいのです。

まぁ,要は,みんなに分かってもらいたい(ムリ)でも,
分かるやつだけ分かればいい(自己スタンス),
でもなく,分かってくれる人に分かってもらいたい,
と言うことですね。

金と名誉とは全く縁遠い南の島に来てもうすぐ1年。
この人に分かって欲しいという思いが,どれだけ通じたか。
年賀状は一つのバロメーターかもしれません。

まだ届いてない人もう少し待ってね。。。

新体制スタート(暫定)

平成23年,遅まきながら,明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて,当事務所は本日が仕事始めでした。
今日からの3ヶ月限定パートさんを含めて,
弁護士1人スタッフ3人の体制で新年から
ひたむきに業務に邁進する所存です。

3人でやっていたときよりも,
いっそうマネジメント力が問われることでしょう。
上司として雇用主として心がけることは,
何よりも仕事のしやすい職場環境の整備と維持。
ハード面は物理的経済的制約が小さくありませんが,
ソフト面ではまだまだ改良の余地があります。

これまでの2人は僕より法律事務所経験の長い
経験のあるスタッフだったので,
ある意味ではとても楽をさせてもらってきました。
今回のパートさんは正規スタッフの補助職とはいえ,
この業界未経験。
これまでの職歴からどれだけのモノを引き出せるか,
彼女も僕も真剣勝負です。

これまでのところ,仕事上の情報共有を超えて,
非常に密なコミュニケーションが
構築できてきたと内心自負しています。
それも2人の正職員スタッフのおかげなのですが,
雰囲気としては理想かなと。

ただ,以前にも書いたかもしれませんが,
事務所のカラーは弁護士で決まります。
うちは弁護士は僕だけなので,
つまり僕で決まります。

それが,内にも外にもどう受け止められるのか,
最大限の留意が必要です。
そうはいっても人間100%演技はできませんから,
ある程度持ち味を強みに転化する思考が必要。

正月というのは,毎年毎年新しいものが生成される」感覚に
清々しさを覚えます。
あたらしいあまみ法律事務所,
新しいシマ弁日誌にご期待ください。
更新頻度はさておき。。。